Vietnam SuperOrganic Life by Sarika

Vietnam SuperOrganic Life by Sarika

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「ベトナム」という国名を聞くと、皆それぞれ様々なイメージがぱっと浮かぶ様だ。人によっては、急発展している世界で5つしかない社会主義の国の一つという位置付けであったり、未だに米ベトナム戦争であったりと様々のイメージが思い浮かぶ様だが、あまりオーガニック野菜、オーガニック・ライフとは、ぱっと結びつかない様だ。

でも、実は近年ベトナムでは静かなオーガニック・ブームが巻き起こっている。それは、急ピッチで進む開発による環境汚染問題の深刻さ、ベトナム人の意識の変化、大きくなりつつある外国人のコミュニテイの影響に伴って、オーガニック野菜の需要が飛躍的に跳ね上がっている。

二度のベトナム駐在。最初の17年前のハノイ2年間滞在中は、全くオーガニックというコンセプトを聞いたことも見たこともなかった。が、衝撃的な事件として記憶しているのが仲良くしていたベジタリアンのインド人の友人が日々食べていた野菜の農薬が体内に蓄積して家で倒れたという事だった。それまで、オーガニックという事を全く意識する事がなかったが、友人の事件をきっかけに、初めて農薬漬けの野菜はいかに不自然で危険であるかという事を思い知らされ、意識し始める様になった時であった。でも、実際当時のベトナムでは、残念ながら外国人にも分かりやすく、無農薬・低農薬の野菜を買うことが出来なかったので、市場で出回っているものを、自分も倒れないか(!)ドキドキしながら躊躇しつつも買うしかなかった。

Vegan Festival Hanoi_-33タイムワープして17年後、その後、アフリカはケニア、日本、タイ、スペイン駐在を経て、念願の2回目のベトナムが叶い、今回、新たにベトナムに3年半住みながら、なんと変わったのんだろう!と感嘆せずにいられない。オーガニック起業家達が北はハノイから南のホーチミンまで頑張っている。オーガニックは野菜だけではなく、コンセプトとしてエシカルで持続的な開発をベースに皆ビジネスに取り組んでいる。私も所属するハノイ・ホーリステック・ヘルスというナチュラルな健康法の専門家のネットワークさえある。

そんな背景の中、今回はオーガニック起業家の友人達二人に、ベトナムならではのオーガニックに関するチャレンジや勝利のお話を伺ってみた。

IMG_0811まずは、日本人で若くして無農薬・無化学肥料のオーガニック農園を立ち上げたニコニコヤサイの塩川実氏。ニコニコヤサイは、今回のベトナム生活3年間にわたり、個人的に私が最も信頼しているオーガニック野菜で、週一回のハノイへの配達をいつも心待ちにしいている。「おまかせセット」で毎週何が収穫されるか分からないところが不便な反面、面白い。必然的に馴染みのない現地の野菜の料理も試行錯誤しつつ、クリエイトする事になり、おかげで野菜料理の幅が広がった気がする。ニコニコヤサイは、ダクラック省バンメトート市、クロムボン県、コントム省マンデン、ソンラー省モクチャウの4つの直営農場で「自然を大切にする農業」を目指しているコミュニテイでもある。

いつもとても美味しく頂いてますが、ベトナムならではのオーガニック野菜栽培のチャレンジ(難しい点)は?

(塩川氏)いろいろと難しい点がありますが、第一点に有機資材(牛糞、ぬかなど)が高価という点でしょうか。日本では、産廃として無料に近い値段で手に入りますが、こちらでは有価物です。牛糞なども、畜産農家が点在しているので、まとまって手に入りづらいです。

有機農業資材が手に入りやすい場所かどうかが、ひとつのポイントとなるかと思います。

ベトナムの消費者の受け入れ姿勢は?

(塩川氏)日本人の方は、ほとんどが小さいお子さん連れのお母さん方が、子供や家族の健康のためを思いご購入下さいます。また、若い方もヨガやピラティスの先生や生徒さんも、美容、健康意識からご購入下さいます。ほぼ女性です。買い方は、いろんな種類の野菜を少しづつ買って下さるような感じです。

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ベトナム人の方も、健康意識、食品の安全の心配からか、やはりお母さん世代の方がご購入されていきます。買い方は、好きな野菜をごそっと購入するような感じです。やはりほぼ女性です。野菜をたくさん食べる文化で、また、家族も大きいですので、一人の方が大量に買われることもあります。

欧米人の方は、美容・健康という意識もありますが、地球のためや、自然環境に良いという社会的な意識や、ライフスタイルからオーガニックを選択するという方もいらっしゃいます。

そういう方はエコバックを持参して来たり、自転車で来られたりします。女性だけでなく、男性も購入に来る方がいます。

人数は、母数が圧倒的にベトナムの方が多いので、また、経済も発展して来ているので、

ベトナムの方が少しづつ少しづつ増えて行っている感じです。

ベトナムの「オーガニック」の信頼性というのはいかがでしょう?

(塩川氏)まだ、ベトナム国としてのオーガニックの認証はありません。現状は海外の認証機関が来て、認証しています。認証費用はかなり高くつきます。ですので、本当にオーガニックの認証を取っているところは、限られていますが、信頼できると思います。課題としては、高い認証制度を一般の農家は支払うことができないので、大企業や外国の企業しか、認証を取得するのが難しい点で、早く、ベトナム国家としての有機認証制度が成立することを待たれます。ただ、VIETGAPなどのベトナムの認証制度について、消費者の人はあまり信頼していないので、ベトナム国家の有機認証制度ができたとして、きちんと信頼を担保できるかどうかが鍵になるかと思います。

ベトナム・オーガニック農業の第一線で活躍されてる塩川氏ならではの貴重なお話、どうもありがとうございました。

二人目にお話を伺ったのは、オーストラリア人とベトナム人の共同運営でオーガニックをライフスタイルとしての会社を掲げてるメゾン・デ・テトのピート・ウイルキス氏。

ご自分のオーガニック農園で収穫してる野菜を中心にハノイ西湖を眺めながらご飯を頂けるカフェ、メゾン・デ・テト。エシカル、健康的なライフスタイルを掲げている会社をベトナムに立ち上げたのが2004年だけあり、ジュース・クレンズやメゾン・マーケットといってハノイのエシカルなビジネスを集めてファマーズ・マーケットを開催。その他、月一回の「Nourishment Day」(心も体にも栄養を与える日)というリトリート・イベントを、ハノイから約一時間のご自分のオーガニック農園で開催している。その日はヨガやフラワーセラピー、絵を書いたりと、ゆっくり好きな事を、新鮮な空気を吸いながら満喫し、その農園で収穫されたオーガニックのベジタリアン・ランチを頂ける。私も幾度か顔ヨガのワークショップを開催する為に招待して頂き、ハノイの喧騒とはかけ離れた穏やかな時間を過ごせて、正にその名の通り、心にも体にも栄養を満たされた時間が過ごせた。このリトリートは、よくあるアジアの五つ星リゾート地の贅沢(リュクス)なヨガなリトリートというよりも、ダウン ・トゥ・ アース(地にしっかりと足がついている)でありながらも、心地よくスタイル性の高いリトリートという事を付け加えた方が良いかもしれない。

– いつも賑わっている素敵なメゾン・デ・テトですが、カフェの野菜や食べ物はどこから仕入れているのでしょうか。

(ウイルキス氏)私達は 「Farm to Table」の理念、いわゆる「農場から食卓まで」の持続的な食育の理想コンセプトをベースに、可能な限り自分達のハノイ郊外の農園から収穫した野菜を使ってます。その他に、この16年間ベトナムで起付きあげた信頼できるサプライ・チェーン(原材料調達のチェーン)がダラット、ハザン、イエンバイ、サパ、ソンラー省にあり、そこの信頼できるサプライヤーから食材を仕入れてます。例えば、メニューで人気のアボガド料理はダラットから週3回、無農薬のアボカドを50キロ買ってます。お店で販売してる蜂蜜は、ザン省のブラック・ザオという小数民族のある家族がジャングルで作っている蜂蜜をこの8年間、生産量の100パーセントを購入してるので、その家族が蜂蜜の収益金で、3人の子供達が学校に行かせられる様になったのです。

ベトナムの消費者の受け入れ姿勢は?

(ウイルキス氏)この5年間で飛躍的にベトナム人のオーガニックに関する意識と需要が伸びてます。これはおそらくハノイの環境・空気汚染の関係、教育、オーガニック生産物が徐々にメインストリームになってきたからでしょう。やはり上記のニコニコヤサイの塩川氏と同じ意見である。

どうやって理想である持続的なエシカルなライフスタイルの理念を、実際に会社のビジネスで取り入れてますか。

(ウイルキス氏)上記の通り、環境にも人にも優しいエシカルなビジネスを集めたファーマーズ・マーケットを開催したり、農園でトリートを開催してます。その他、2016年末から環境に悪いプラスチック・ストローの使用を廃止し、カフェでははライム、きゅうり、レモングラス、ミントで味付けたお水(デトックス・ウオーター)をガラスのボトルに入れて無料でお出ししてます。お客様にもエコバッグや食べ物のお持ち帰り用のリサイクルできるお弁当箱などの持参を呼びかけてます。キッチンの残り物は農園に持ち帰り、豚の餌にしてます。挽いた後のコーヒー豆の残りは農園で有機野菜の肥料として使用してます。特に土の中の窒素の為に良いんですよ!自分達なりに可能な事をビジネスの中に着実に取り入れてます。そして、お客様にも是非同じくそうされるように呼びかけてます。

IMG_0813ベトナムを訪問した際、機会があれば、是非メゾン・デ・テトに行ってみてくださいね。リトリートやメゾン・マーケットの情報は随時ウエブサイトに更新されてます。私も近いうちにリトリートで又、顔ヨガ・ワークショップを開催する予定です。

そして、オーガニック野菜とは切り離せないオーガニック・ライフスタイル。緑色の髪が素敵なベラルス人の友人のタニア・ピサリチュック(Tanya Pisarchuk)氏が、10月1日、世界ベジタリアン・デーに、ベトナムで初めてのビーガン・フェスティバルを開催する。ベトナム、そして世界の持続的開発のの為、ビーガンという選択もありという事を提示する為、ドキュメンタリー上映、美味しいビーガン料理の屋台、最近急に流行り始めたベトナム発のクラフト・ビールのお店などが出店されるとの事で、全くビーガンでない私まで楽しみしている。その日はペットも子供も大歓迎、そしてエコバック、洗って再使用できるお弁当箱を持参に呼びかけてる。入場料6万ドン(約300円)開催場所住所:68/238 Au Co, Hanoi

上記の様に、ベトナムの定番イメージとは違って、少し意外かもしれないが、オーガニック起業家たちが今、素敵に大活躍されている。上記紹介させて頂いたものの他にも、ハノイでオーガニック野菜を買えるお店(北部編)のアドレスは下記のにリストアップ。

最後に、このタイトルからすると、筆者はさぞかし極ヘルシーでスリムな人物を想像されるかもしれない。実際は、その反対かもしれない。ヘルシーも勿論大切だが、いつも100パーセント可能ではないので、それよりも更にハッピーを重視、そして日本酒唎酒師の資格を持つ酒豪でもある。よって、ヘルシーのお手本とは言えないかもしれないが、通常ハッピーである事は確かである。今回、友人の(同じく元都市開発の!)りかさんからベトナムのオーガニック話という機会を頂き、感謝している。自分でも個人的に興味があり、日頃より調べている事なので、まとめてみるのも非常に面白かった。ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました。

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ベトナム・オーガニック・アドレス(首都ハノイ北部編)

Nico Nico Yasai (詳細は上記に)www.niconicoyasai.com

To 13 Khoi 2 Ea Tam, Buon Me Thuot, Tinh Dak Lak, Vietnam

+81 966728183 (日本語)+84 1644126236 (ベトナム語)

 

Naturally Vietnam 無農薬、GAP野菜(土曜日にファーマーズ・マーケッットもあり)

No 4, Lane 67/12 To Ngoc Van Str., Tay Ho Dist., Hanoi, 

http://naturallyvietnam.com

 

Hello Mam  無農薬 、GAP基準に満たした野菜の配達

http://hellomam.vn

 

Yuuki’s  無農薬、GAP基準に満たした野菜

54 Xuân Diệu, Tây Hồ, Hà Nội.  04 37186192 – 0935410183.  Email: yukifreshfruits@gmail.com

 

Maison de Tet Decor (詳細は上記に)http://tet-lifestyle-collection.com

Villa 156 (36) Tu Hoa, Nghi Tam Village, West Lake, Hanoi

 

 

ライター:ハッセー 更香  ( www.SarikaGroup.org )

キャリア国連職員から、顔ヨガ・インストラクターへ転身。国連競争試験(社会開発)を経て、十年近く国連でアフリカ・アジアにて貧困撲滅(スラム改善)・持続的開発・女性の地位向上等に従事。60カ国以上、世界を旅行。国連時代、インド出張中に瞑想に出会う。その後、瞑想・ヨガ・顔ヨガのパワーの虜になる。国連の上司達からは考えられない転職をし、現在、顔ヨガのナチュラル・メソッドで、皆の心と顔がハッピーになるお手伝いができる事に深く感謝している。現在ベトナムの首都ハノイ駐在。国際結婚、2児の母。ヨギーニでありながら、密かに日本酒・唎酒師の資格も持つ。

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